OyakuniTateba blog

現役 人事マネージャーから あなたに伝えたいこと

光の魔術師 フェルメール展 ~大阪市立美術館で開催中~

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https://vermeer.osaka.jp/index.html

 

大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山 2019/2/19-5/12)で開催中のフェルメール展に行ってきました。

 

オランダ絵画黄金期を楽しもう

フェルメールと言えば、この真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)1665年頃で名前を憶えている方も多いのではないでしょうか。ヨハネス・フェルメール(1632-1675)はオランダ絵画の巨匠でありますが、そのフェルメールをより楽しむには、このオランダ絵画というものもたのしまなくちゃ! ということで、今回のフェルメール展は、正面玄関から時計回りに、このオランダ絵画の深淵をたどりながら、フェルメールのクライマックスへと導かれる構成となっています。

 

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 17世紀のオランダは、スペインから独立した政治的な自由とオランダ東インド会社をはじめとする貿易による経済的な自由、そしてなによりフランスのような特権階級が無かったので、まさに市民が主役の繁栄を謳歌していました。

そんな中での絵画は、市民が自由に楽しめるものであり、風景画、静物画、風俗画などがそれぞれ発展していきました。今回のフェルメール展では、そういったオランダ絵画の黄金期を彩った画家たちの逸品も一緒に楽しむことができます。

 

 日本初公開作品を含む6作品

 

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日本初公開の「取り持ち女」をはじめ、「手紙を書く女」「恋文(大阪展のみ)」「手紙を書く婦人と召使」「マルタとマリアの家のキリスト」「リュートを調弦する女」以上の6作品がわたしたちを迎えてくれます。

今回、私が良かったなあ、と思うのは、以上のように単にフェルメールの作品だけをみるだけでなく、オランダ絵画を順番に楽しんだあとで、クライマックス的にフェルメールに突入していく構成です。

フェルメールの画って、ほとんど左に窓かなにかあって、左から差し込む光によって描かれているんですね! 画の主人公には、その光の先に何が見えているのでしょうか。それは、いま書いている手紙の相手の恋人?  

 

 

あと、ちょっとミーハー的に言うと、石原さとみの音声ガイドがたまらなく良いっ!!よりオランダ絵画を楽しみたい方はぜひ600円でどうぞ!

 

補足です。

2000年に大阪でフェルメール展が開催されたときには3カ月の開催期間中、60万人が訪れたそうです。私は今日平日の火曜日に観にいきましたが、それでも絵の前に二重三重の列ができるほどの盛況ぶりです。できるだけゆっくり観たいのであれば、是非平日がおすすめです。もしも、土曜日日曜日に行くのであれば、事前にチケットを購入してから会場へ。チケットを買うだけでも20分から30分ほど並ぶそうです。あと、フェルメールはものすごく緻密な絵を描きます。絵の主人公の瞳に何が移っているか、あの服の模様は何? そんなことをじっくり知りたい方は、是非、オペラグラスを持参されるといいでしょう。

 

フェルメール展 2019年2月16日から5月12日まで 大阪市立美術館 ※月曜日休館