OyakuniTateba blog

現役 人事マネージャーから あなたに伝えたいこと

10万円でこだわりのPCを作るぞ!の巻

パソコンを自作する、というと会社では驚かれてしまいます。それは、その歳(55歳)でよくやりますなぁ、というよりは、買った方が安いのに!という声らしい。確かに、パソコンの価格はびっくるすくらい安くて高性能なBTO機が出回っている。

が、パソコンを買うのがゴールではない! パソコンで何をしたいかが大事なのだ。

私に必要なパソコンの性能は、CPUは6コア以上 3GHz~4GHz、GPUの3DMark値20000程度を目指している。これを満たすスペックのBTOを買うとするとたぶん17万~20万くらいだと見積もった。これでは、いかん! お小遣いで使えるのはその半分くらいだ。でも、性能は落としたくない!

で、時を待つ 作戦に突入して1年。やっとその時がやってきたのだ 笑

時を待つ作戦とは、パーツの中でもとりわけ値段が張るグラフィックボードの値崩れを待つ作戦だ。2019年販売店のパーツ売り場には2080シリーズが誇らしげに並び、その下段には2070、2060シリーズがまだまだ私たちも捨てたもんじゃありませんぜっ、とばかりに見栄を張っている。しかし、ついにその日がやってきた。

そのショーケースの一番下、しゃがまないと箱の型番が読めない棚に、その子は静かに私を待っていた。そう、GTX1070Tiが、手書きの「在庫限り40000円」を張り付けて! こつこつ貯めたポイントを使うとなんと28000円で手に入るではないか! いける! これで10万円パソコンの背中が見えてきた! 私はそう思った。

で、以下は一般的なPCパーツの順番ではなく、グラフィックボードありきで、パーツを集めていくことになった。

 

グラフィックボード ZOTAC GeForce® GTX 1070 Ti AMP Extreme

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ZOTEC GeForce GTX1070 Ti AMP Extreme

ZOTAC GeForce® GTX 1070 Ti AMP Extreme | ZOTAC

これが、その子。でかい! とにかくでかい。性能は、世代が古いとはいえ、欲しいスペックとしては十分だ。でも、でかい。長い。重い。ああ、今のケースには入らないだろうなあ、ケースも買わないといけないなあ、8000円くらい余計にかかるなあ。と思いながらもトータルコストでは十分予算内だと自分に言いきかせて手に入れました。しかし、これが後で思わぬ出費に繋がることになるとは。それはまた別の話で。

 

さあ、次はCPUだ。

6コア以上という条件でコスパを考えると候補は二つしかなかった。

そう、intel Core i5 9400F か AMD Ryzen5 2600X 。どちらも、7月時点の店頭価格18000円程度。Core i5 は6コア6スレッド、Ryzen5 は6コア12スレッドだ。この二つはライバル関係にあるのでよく性能比較されているので、詳細はネットに任せるとして、私がやりたいのは動画編集が中心になるので、クリエイティブ性能に分があるRyzen にチャレンジすることにした。チャレンジというのは、自分の今の壱号機もintelだし、今年の4月に息子の入学祝いに組んだ弐号機はCore i7 7700K だったので、AMDのCPUは初めてなのだな、これが。でも、やってみよう精神でRyzenに決定!

 

 

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AMD Ryzen™ 5 2600Xプロセッサー | AMD

ネットで買うか、店頭で買うか。あくまで個人の考えだけなのだが、私自身は、CPUが宅配で送られてくるということに一抹の不安を感じる方なので、店頭で買うことに。休日を見はからって大阪日本橋へ。というのは、一緒にマザーボードも買うつもりだったから。お目当ての2600Xは目指すショップ3店ともにあったが、肝心のマザーボードが無い!! 欲しかったマザーボードはこれだ!

 

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MSI X470 GAMING PRO CARBON

X470 GAMING PRO CARBON | Motherboard - The world leader in motherboard design | エムエスアイコンピュータージャパン

 

巷では、Ryzen第3世代が発売され、第3世代ReadyなX570ボードが発売されている。だが、私が買った第2世代2600Xは、X470若しくはBIOSをアップグレードすればでもB,Hでも大丈夫だ。でも、このX470はVRM電源が強化されているのと、ネットでの評価がとても良いので、これが欲しかったのです。さらに、息子に作ったPCのマザーはMSIにしたのだがとてもカッコ良かったので自分も欲しかっただけかも 笑

しかし、これがちょっと苦労した。というのは、もはやX570がショーケースを埋め尽くし、470はどこにも無いよう~! S店で、CPU Ryzen5 2600Xを買いながら、このボードが欲しいけど在庫探して欲しいと頼むと、自店だけでなく他店も調べてくれたが見つからなかった。そこで、ひょっとしたら、J店かTS店ならあるかも、でも無かったらたぶん日本橋には1枚も無いであろう、というありがたい言葉をもらい、梅雨明けの日本橋をさ迷うことになった。(もちろんネットでは買えるがいやなのだ)

ちょっと思ったのだが、PCショップの人って、基本的にPCが大好きな人たちで、売上とかあまり気にしていないような気がする。だから、お客のやりたいことに共感してくれて積極的に他店でも紹介してくれるのかな。ありがたや、ありがたや。

で、ありましたがな~ 最後の1枚が~。やっぱり棚の一番下に隠れるように箱は立ってましたがな~。店員さんに探したよ~これ。いや~もう作ってないですしね、いわゆる売れ残りですわ~、と微妙な言葉をもらいながらも無事に手に入れました。

 

この3点セットが手に入ればあとは慌てることはない! たぶんだが(ネットではなく店頭で買うとして)2週間後に日本橋でこの3点セットをゲットするのは無理だったんじゃないかな、と思う。

ちなみに、Ryzenが18000円。Gaming Pro Carbon が19000円。グラボを合わせると65000円で手に入れたことになる。あと3万円くらいで、メモリと電源と、計算外のケースを手に入れれば良い!というところまできた 笑

あとは、なんでもよいので、家に帰ってゆっくりと吟味することにしよう!

で、次のお休みの日。朝からネットであれこれと見て回ることに。

で、メモリはこれ。Amazonで17000円。

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Corsair VENGENCE RGB PC4-24000 DDR4-3000 16GB 8GBx2

 

16GB必要だったのと、OCメモリが欲しかったので。あと、マザーボードMSI X470 Gaming Pro Carbon には、ライトコントロールMystic LIghtが付いていて、RGBコントロールができる。その製品一覧に、このCorsairがあったのが決め手、というだけ。

 

さて、電源とケースだが、ここで迷うことになる、とは。

 

パソコンには当然のことながら電源というものが必要になる。パソコンの部品には、それぞれ必要な電気を流してあげないといけない。マザーボードにはマザーボードが欲する電気をあげないといけないし、それにくっついてるCPUやグラフィックボードにも、それに応じた電気を流してあげないといけない。で、必要なのが、DC/DCコンバータを備えた電源ユニットが必要になる。つまり、平たく言えば、部屋のすみにあるコンセントから、いったん受け止めて安定的に各パーツに電気を送る縁の下の力持ちみたいなやつがいるのだ。

さあ、ここでちょっと考える。高性能なパソコンには、質のよい電気が必要になってくる。繊細なCPUなんかは特に電気にうるさい。電気を波で表現すると、いつも同じ波であり続けることが、部品にやさしい電気ということになる。この性能を示したものが 80PLUS認証と箱に書かれたもの。まあ、まずはこれを選ぶことになる。あと、コンセントから電気を受けても、全部をPC内に流すことはできない。どうしてもロスがでてしまう。たとえばコンセントから100Wもらったとしても、PCに流すのは80Wとか70Wとかになる。このロスした20Wは熱に変わる。これを変換効率といって、当然変換効率の良いものが、熱の発生も抑えることができていいことが多い。たとえば、電源にはこの熱を逃がすファンが付いているが、変換効率が悪いとたくさん熱を発するのでファンも一所懸命に回ろうとする。がんばれっ、といいたいところだが、ちょっと音がうるさい。

なぜ、電源でたくさんの行を使って力説するかというと、PCを作るときには、この電源選びに妥協してはいけない、ということを伝えたいからだ。いや、高い電源を買ってしまった自分への言い訳か 笑

で、80PLUS認証、これは規定値。あとは変換効率の良いもの。この変換効率の高い順に 80PLUS PLATINUM > GOLD > SILVER > BRONZE > Standerd という順番になり、この順は値段の高い順でもある。来年オリンピックがあることは関係ないが、電源はGOLD以上を推奨したい。

で、これだけはない。どれくらいの容量が必要かによっても値段は変わってくる。当然容量がでかいほど値段は高くなる。しかし、これはお金がないから小さいやつにしよう、というわけにはいかない。部品をそろえた時点で、もう運命は決まっているのだ。

自分の部品にどれくらいの容量が必要かは、ネットにいろいろと便利なサイトがるので使ってみるといいですね。

エムエスアイコンピュータージャパン 電源計算機

電源容量計算(電源電卓)電源の選び方|ドスパラ通販【公式】

 

 で、以上のごとく 検討した結果(言い訳っぽいが) これになりました。

 

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COOLERMASTER V850 GOLD

 

Cooler Master: V850 Gold

 TSU社のネットで15000円でした。あ~あと予算は3千円だ。

あとケースだけなんだがなあ。ここで妥協したくないなあ。健闘したほうだしなあ。

よ~し、ここまできたら行ってしまえ~とばかりに、10万の予算で、という題名を棚に上げて、PCケースはこだわりをもって選定することにする!!

 

さて、以上のパーツを納める家をどうするか? PCケースはいつも目に入るものなので、ここはかっこいいものを選びたい、と言いたいところだが、かっこいいという要素は最後に考えるものです。私の経験でいいますとな、ケースを選ぶ要素の順番は次のようになるのですがね、どうでしょうか。

1 パーツが入る大きさ。当たり前だが、マザーボードが入る大きさ。これは普通ATX規格のボードであればだいたい問題ない。が、もっと重大なのは私の場合、あのでかい、重い、グラフィックボード GTX1070Ti 3連ファンが入るかどうか。まず、この大きさを調べることになる。ちなみに、あの子は320mm以上あるので、組み込んだときに、前のファンとの隙間がどうなるかをよ~く、よ~く考えないといけない。また、将来的に簡易水冷などと考えるとすると、ラジエータの幅も余計に計算しておかないといけない。

2 次に考えるとすると、エアフロー。なんじゃそれは?と思うかもしれないね。実は、PCケースというのは、ただの箱ではなく、中のパーツを熱から守る立派な部品と考えるべきなのです。詳細はいろいろとネットにありますので割愛します。

3 次に、配線。PCにはさまざまな配線をつなぐことに。この配線をきれいにまとめるには、配線のスペースが必要になります。裏配線と言われているものですね。箱の中に配線を流すスペースがきちんととられているかどうか。このスペースの取り方によって、メンテナンスがしやすいかどうかが決まるので重要な要素です。

4 で、あとは、片面がガラスになっている中を見せるのか、全面パネルにするのか、好みで選びます。ちなみに、音が漏れにくのは全面パネルですが、今は静音仕様の見せるケースもあるので(値段は高いですが)選んでみてください。

1~4を吟味した上で、自分の条件にそろった中で、あとはデザインの好みと予算で決めればいいかな、と思います。

が、それでもなかなか決められないですよね。それは、すべての部品を組み込んだときのイメージが湧かないから。一台でも組んでいれば、だいたいこんな風になるだろうな、とあたりを付けることができるのですが、ネットで写真だけ見てもなかなか決められないですよね。

そんなときは、やはり販売店に行って展示しているパソコンをあれこれと観て、ああ、こんなケースがいいな、へ~、こんなかっこいいのがあるんだ、これが欲しいな、とか、実物を観て買うのがいいと思いますよ。

 

さて、私の場合は、機能性といずれ簡易水冷にすることを想定して、これに決めました。

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NZXT H700

H700

 

NZXT社H700 。 H700I というちょっとインテリなバージョンもあるのですが、そこまでは欲張らずに機能性重視でこれっ!!

 

さて、さて、これで主要なパーツはそろいました! えっ? ディスクは?と思いましたか? そう、ディスクは今の壱号機からSSDとHDDを流用するので、今回は新調はしません。もうお金予算オーバーしたしね。Windows10が入っているSSDをそのまま流用する場合、大きくハードの構成が変わったので、再認証が必要になりますが、きちんと手順を踏めば問題ありません。しかし、こういう場合は、再認証という設定が必要になるということだけは知っておいてください。

さて、GTX1070Tiを激安で手に入れてから始まった参号機のパーツ選び。これで主要パーツはそろいました。総額11万3千円。やはりグラフィックボードがこの値段で手に入ったからこその総額ですね。あとは、別段になにか特別安い訳でもなく 笑

でも、いろいろと自分でこだわりのパーツを集めましたが、この考えている時が一番楽しいのかもしれませんね。

 

これから、いよいよ組み立てに入ります。その模様はまた次回レポートします。

 

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