OyakuniTateba blog

現役 人事マネージャーから あなたに伝えたいこと

【連載】人生ってどれくらいのお金が必要なの? その② はじめての給与! あれれの巻

さて、前回は、初めての給与支給日前日までのお話し。

今日は、いよいよみなさん待望のお給料がでる日だ! やったあ!

給与明細は、職場の上司の人にいただくか、事務を担当してくれている先輩が、「はい」とシンプルに渡されるか、いろいろ会社によってある。どんな形にせよ。ありがたく両手でいただくのが筋というものだ。

さて、前置きはこれくらいにして、さっそく、給与明細をあけてみよう。

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 うれしいな。初給与! 支給額は毎月の給与だ。会社によって、資格制度があったり等級号俸制度であったり、または社長の一声で決まったり、まあいろいろある。ここでは、そこは振れないでまた別なところでお給料の決まり方は話をする。今回の連載はお金の話だ。

さて、ここで、君は、ああ毎月こんなにもらえるのかあ、と喜んではいけない。欄があるのに金額が入っていないところがあるでしょ。

実際には、翌月は、給与明細はこうなる。

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まず、給与明細の見方であるが、一番上の行の支給額から総支給額までが、もらえる金額の行だ。支給額は毎月の定額のお給料。5月には4月に時間外勤務をした分が入る。計算は、支給額÷月間所定時間×1.25×時間した時間となる(残業の場合、休日出勤があれば、1.35となる)。あと、通勤費が入る。これは会社によって毎月分が入ったり、6カ月の定期代がまとめて入ったりする。

さて、問題は二段目の行だ。ここには控除(つまり引かれる項目)が入る。控除されるものとして、所得税、社会保険料がある。社会保険は、自分で調べてみるべし!あと、借上社宅の自己負担分も忘れてはいけない。君は忘れていても人事の人はちゃんと覚えている。

そして、知っておかないといけないのは、4月分の社会保険料は翌月5月に払い込むのだ。だから4月の給与明細を見て、毎月こうだと思ってはいけない。

結論。わかりましたか?募集要項の初任給の金額をそのままもらえるのではないのだ。ちなみに、まだ住民税の欄が引かれていない。住民税は、前年の収入に応じて住民税額が決まるので、今年は控除されない。来年の6月からだ。だいたい、4000円から5000円程度になる予定。

と、いうことは、PLでみるとこんな感じになる。

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これが現実だ。この18万弱で毎月やりくりをしていかにといけない。しかし、決して悲観することはないぞ。これが案外結構大丈夫なのだ。こんな感じになる。

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これでもまだあと3万円の余力がある。まあ、あまりきちきちの生活も辛いので、毎月2万円づつ頑張って貯金することにしよう。そしたら、この収支計のプラス分が、バランスシートの損益に入力することになるよね。こんな感じだ。わかりやすくするために、損益のマイナスを自己資金と相殺してチャラにして書いてみるね。

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左の資本の部が2万円増えたので、自己資本が338030円になった。そして、その2万円は貯金したので、貯金額が220250円になった。これを9カ月繰り返すと、バランスシートはこうなる計算だ。

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なかなかいい感じだ。

あまり贅沢はできないけれど、東京での一人暮らし。なんとかスタートだ。おめでとう。

さて、4月から9カ月経ったってことは?12月だ。たぶん、はじめてのボーナスをいただける月だ!! ボーナス! なんと心地よい響きだろう。

では、ボーナスってどんなに嬉しいものかは、また次の回で。お楽しみに。