OyakuniTateba blog

現役 人事マネージャーから あなたに伝えたいこと

まとめ 2019就職活動 内定を勝ち取る ~マル秘 人事担当者の面接のポイント~

 

さあ、(経団連加指針では)6月いよいよ採用試験の解禁になりました。もうすでに内定率が4割を超えたそうな。そんなニュースを聞きながら、少し焦りも感じているあなたへ。現役の人事担当者として、選考で見ている視点をお伝えします。

この記事は、今まで書いたものをまとめたものになります。

 

 

第一印象の重要性

第一印象は会ってから3分で決定する。その第一印象は、その後の面接中も、いや、面接後もずっと面接官の頭に残っている。

私のように、毎年毎年たくさんの面接をしている面接官は、会って3分くらいで「あ、この学生はこういうタイプだな」と判るものです。過去の人物データベースが頭の中に出来上がっているので、そのどれかとリンクするからでしょうね。そのあとの選考過程で、それを検証していく作業をしているようなものです。たまにいい方にも逆にの方にも外れる時はありますが、だいたい当たります。

第一印象とは、あなたの①笑顔、②声のトーンやハリ、③目線、④服装や髪型などを含めて姿勢 ⑤立ち居振る舞いから、あなたの「やる気」を見抜いているのです。

それぞれをどのようにすれば良いかは、いろんな情報があるのでここでは割愛しますが、一つだけ、これだけはお伝えします。

第一印象とは、相手に見せるためのもの!! 準備すればグッとUPする「技術」なのです。

例えば、「笑顔」。

あなたは、今一人で自分の部屋にいてクレヨンしんちゃんを観ているとします。パタリロを読んでいてもなんでもいいです。「はははは( ;∀;)」と笑いますよね。では、同じく、たった一人で部屋にいます。だれもいない部屋で「笑顔」を作れますか?逆にちょっと気持ち悪いですよね。そう。「笑顔」は相手がいないと作れないもの。「笑顔」とは相手に見せるためのものなのです。だから「技術」的な要素が多くて、練習すれがとても良い笑顔を作ることができるのです。

  

第一印象の他の要素も同じです。でも、案外、この準備、練習をしてこないために、第一印象を下げてしまっている学生に多く出会います。もったいない!もう一度、第一印象は「技術」です。準備すれば格段にアップします。 

 

 

面接本番は自分が会社にどれだけ貢献できるかをアピールする場

第一印象はOK!! でも、話す中身がグチャグチャではこれまた困ります。

人事の面接担当者の見てるポイントをお話しします。ここは、前に書いたブログを引用しますから読んだ人もいるかも。まあ、もう一度、確認だ! 

 

 

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 まず、答えから言うと、面接官は上の図の、ABC、
BC、ACを探っているんです。

では、よく面接で質問されることを例題にして、一緒に考えてみましょう。

【例題①】学生時代に頑張ってきたことは何ですか?

Aさん 「私は、テニスが好きでテニス部で頑張ってき
     ました。」

Bさん 「私は、テニス部の部長として、人をまとめる
     という経験をしました。」

ABさん「私は、テニスが好きでテニス部で頑張ってき
     ました。3回生の時には部長に選ばれて、
     みんなをまとめると経験をしました。」

いかがですか?みなさんは、Aさん?Bさん?ABさん?

ABさんの答えは、いい答えのようですよね。

【人事の求める言葉とは】

はじめにお話ししたように、人事側はABC、BC、ACを探っているんですよね。そうすると、Aさんも、Bさんも、さらにABさんも、Cという視点での答えが足りていません。

例えば、こんな答えでしょうか。

ABCさん「私は、テニスが好きでテニス部で頑張ってきました。他のみんなは高校からやってきた人が多かったので、レギュラーにはなれなかったのですが、人の倍練習をして2回生ではレギュラーになりました。志望する営業職は、やはり成績を出さないと御社に貢献できません。私の負けず嫌いというか、そういうところが、営業職にぴったりと思っています。

さらに、3回では部長に選ばれました。練習メニューを作ったり、自分もレギュラーを維持するために努力しながら部員のためにも頑張ってきました。私は、ただ、いち営業としてではなく、将来は、リーダーとして、やはり上を目指したいと思っています。御社の営業職では、たくさんの営業がいると伺っています。将来はそのリーダーとして、ぜひ、御社に貢献したいと思っています」

(おお~採用!)みたいな(笑)

ちょっと優等生の答えみたいですが、実際は、本当に、内定をとっている学生って、こんな準備をしてくるんですよ。

Aさん、Bさん、ABさんのような答えでは、「で?なんでうちの営業職を希望したの?」と必ず次の質問が出てきます。面接官に、この質問をさせるようではいけません。

必ず、「・・・を頑張って・・それで、御社を志望したのです」まで、言い切ってくださいね。

ここで実際にあったエピソードを紹介します。

それは、大手航空会社の採用面接での話です。多くの学生が、パイロットになりたい、人にサービスをしてありがとうと言われる仕事がしたい、という志望動機をアピールしている中、一人の学生が、「私は、御社で経理をしたい」と言ったそうです。採用官は、経理をしたいのなら当社のような航空会社でなくってもいいんじゃないか?と聞いたそうです。すると彼はこう答えたそうです。「いえ、私は大きな金額を扱うビッグビジネスの経理をしたいんです。御社だと1機数百億円をいうお金が動きます。私はそんな大きなお金をお使う経営をやりたいんです」と答えたそうです。

お分かりですね。まさに、星の数ほどある会社の中で、どうしてこの会社を選んだのか明快ではありませんか。もちろん彼は採用されたそうです。」

 

ちなみに、よく企業説明会で、学生のみんなに、必ずこう言うようにしています。もし、先に志望動機を聞かれたら

”「御社は」を主語で初めてはいけません、と。例えば、「御社は、〇〇な企業で社会貢献活動もされており、やりがいのある会社だと思ったからです」みたいな。

いやいや、それは、あなたに会社の説明をしていただくても、社内の私たちの方がよく知ってますよ。そうじゃなくて、志望動機=なぜ、あなたは当社を選んだのか?

必ず、「私は」という一人称で始めてください。

採用面接は私がしますから、しっかりと準備をしてきてね、”と。

 

「私は、学生時代・・・それで、その・・を活かした仕事、会社に就職したいと思っています。そういうところで、御社の・・なとことが、私の志望に100%合致した企業だと思っています。」

ね、一人称ではじめると、どうしても、上記のABCさんの答えになるでしょ。

 

第一印象もそうですし、面接で話すことも同じく準備をしっかりすることが大切です。

内定を取る人、なかなか取れない人、それぞれにちゃんと理由があるのです。その理由に目を背けずにきちんと準備をした人が内定を勝ち取るのです。

それは、就職してからも一緒です。仕事に向き合うのに、自分ができることをしっかりとやりきる!そういうことができる人なのかどうか、面接官はあなたの就活のやり方を見ているのです。