なかなか内定がとれない② ～ごめん、それでは採用されない～

お疲れさまです。なかなか内定がとれない① では、正面から？お話しをしました。

ここでは、正直に人事側から、「これは困った、これでは内定は出せない」という本音の話をしますね。

先に言っておきますが、これはテクニックの話であって、決して、もう君は”時すでに遅し”と言ってるのではないですよ。テクニックは練習すれば、必ず上達するものです。

下の図は、①で書いた面接官の視点を、あなた目線に作り替えたものです。

結論から言うと、面接して一番困るのは、やりたいことＡ、または、出来ること、経験してきたことＢをアピールできない学生です。当然、ＡＢもアピールする要素が無いことになります。

 そうなると、どうなるかお分かりですね。面接官は、ＡＢＣ、ＡＣ、ＢＣを探して面接しているのですから、まったく、あなたの何をもって内定を出せばいいのか判断できません。面接官は、一日にたくさんの面接をした後、内定検討会議というのをします。履歴書、成績証明書、さらに大事なのが「面接調書」と呼ばれる面接時のやりとりのメモです。そこに、例えば、経験はないがやる気は十分（ＡＣ）とか、経験が当社で活かせるね、あの勉強してきたことは当社に欲しいね（ＢＣ）、さらに、文句なしに内定だよね（ＡＢＣ）とか書かれないと、内定をとる確率が低くなるのは当然のことですよね。

そこで、私の経験から、学生が陥りやすい失敗例をあげてみます。

（この質問が、結構、罠にはまるんです）

面接官：ところで、他には、どんな業界、職種を受けているんですか？

あなた：はい、今はいろいろな企業を受けています。○○業界や△△業界とか。

面接官：それは、当社と同じ営業職を希望しているんですか？

あなた：いえ、今は営業のほかに、事務も希望しています。○○では、生産管理も

　　　　面白そうだと思って受けています。

面接官：そうなんだ（と、言いながら、面接調書に　”自分探し中”　とメモする）

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この若い歳で、はっきりと、自分のやりたいことを明確にもっている人の方が

少ない。私もあなたの同じ歳の時はそうでした。でも！しかし！面接で”自分探し”

をしていると伝えてはいけません！

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嘘をついてはいけません。

しかし、面接では、その会社の内定を取ることが目的なのでしょう？

だったら、いかに自分が、御社を強く志望しているか、まず、それをアピール

しないといけません。

私だったら、こう答えて欲しいですね。

面接官：ところで、他には、どんな業界、職種を受けているんですか？

あなた：はい、○○業界や△△業界を受けています。どれも御社と同じく、社会に
　　　　根ざして、しっかりと事業を行っている業界だと思うからです。

面接官：それは、当社と同じ営業職を希望しているんですか？

あなた：はい、自分が一番就きたいのは営業職です。しかし、１社は事務職でも

　　　　受けています。はじめは営業事務で学ぶことも大事なことだと思ったから

　　　　です。私は御社を強く志望していますが、もしも、営業で無理ならば、

　　　　はじめは他の仕事でも検討いただけないでしょうか。

面接官：わかりました（と、言いながら、”しっかりした考え、当社志望度◎”とメモ）

この会社が、本当に自分が行きたい会社なのか？　それは、内定をとって、机の

上に内定通知書を並べてから、じっくりと考えればいいことです。

（詳しくは　天職に巡り合うということを考えてみた　を読んでくださいね）

面接では、しっかりと準備をする。上の図のＡＢＣ、ＡＣ、ＢＣを、どうアピールするかを考える。もしも、いくら考えても、アピールする言葉が見つからなかった場合、

その時は、ひょっとしたらその企業はあなたの志望する企業ではないのかもしれませんね。

さあ、次の面接に向けて、がんばって！　君ならできる！