OyakuniTateba blog

現役 人事マネージャーから あなたに伝えたいこと

どこへ

 

 

f:id:JunKawamata:20171212234917j:plain

 (ヨシ子)ズル子、久しぶりじゃないの!

(ズル子)そうね、気が付いたら、すっかり冬じゃない。

(ヨシ子)何が冬よ~、2カ月も何してたのよ。

(ズル子)いや~充実していたわ、ホント。Rubyでプログラム少し進んだし、美術館もいっぱい行ったし、平等院鳳凰堂のライトアップは感激したわ。そうそう、大阪モーターショーもすごく良かった!

(ヨシ子)で?仕事は? 新しい会社って、外資系よね。仕事はうまくいってるの?

(ズル子)まあ、すっかりよ。やってることは前とおんなじ人事だから、戸惑うことはないわ。それに、法務もみてるから、久しぶりに民法とか契約ごととか、楽しくやってるわね。

(ヨシ子)また、あんたのことだから、毎晩、遅くまで仕事やってんでしょ。あんたは、泳ぎ続けないと死んじゃうマグロだもんね。

(ズル子)それが違うのよ!! ほぼ、8時くらいには家に帰ってるわ!!まあ、みんな早いってのもあるけど、もう、昔の私じゃないのよ!!

(ヨシ子)・・・信じられないわ!

(ズル子)わたしもびっくりだわ!でもね、正直に言うけど、転職した理由はね、自分を、なんというか、解き放ってみたかったのよ。

(ヨシ子)・・・また、また、わからんことを。

(ズル子)わたしはね、今まで、心底、仕事に打ち込んできたわ。仕事が好きって思われてたけど、そうじゃないのよ。仕事を思いっきりして、めちゃくちゃ結果出して、でも、それが目的ではなくて、そんな自分を誰かが見て「あなたはすごい!」っていう言葉をもらいたかったのよ。その時の充実感というか、その気分よ、気分!ただ、そのいい気分を得たいためにめちゃくちゃ働いていたのよ。それが分かったの!

(ヨシ子)いいじゃない。それでも。

(ズル子)でもね、それで顔面神経麻痺にもなって、心もカラダも壊れかけて気が付いたのよ。少しだけ「死」を意識したとき、猛然と「生」への執着というか、生きることを考え始めたのよね。

(ヨシ子)生きてるじゃん、ちゃんと、53年も・・・

(ズル子)いきる・・・そう、「活きる」よ。

(ヨシ子)でもズル子、ほとんどの人が、そうやって、一所懸命に働いて、歳とっていくんじゃないの?そして定年を迎えて、まあ、余生で第二の人生を送って・・・

(ズル子)で、最後の瞬間に、あれもしたかったこれもしたかった、って思うの?私はね、ほんとに自分がしたいことをやりきってその時を迎えたいわ。そう考えたら、この、まだ元気なうちに、やりたいことを始めなきゃ、間に合わないわ。

(ヨシ子)それが、解き放つってこと?

(ズル子)ほんとに自分がしたいこと、みんな何かしらそれは持っているのに、それをやってみる人と思っているだけでしない人がいるわ。わたしは、できるとこまでやってみたい。わたしは、それはチャンスがこないとできないと思っていたわ。でも、チャンスなんて来ないのよ、やろうと思った時がチャンスなのよ!

自分の責任を果たしながら、その上でさらにチャレンジしないと。だから、二軸の生き方を選んだの。そのためには、もう片道2時間の通勤時間を削るしか、時間を作れなかった・・

(ヨシ子)二軸?って・・・

(ズル子)人生は、一つのストーリーだけが進むんじゃないのよ。二つでも三つでも、ストーリーを同時に進められるのよ、きっと。だから、それが出来る環境を作ったのよ。

(ヨシ子)それが今回の職場。

(ズル子)職場だけじゃないわ。働き方も変えたわ。とにかく、いかに早く完璧に仕事を終わらせるか、そればっかり考えてるわ。「仕事を終わらせるのが、仕事だ」ってね。失ったものもいっぱいあったけど、生まれ変わるには、この方法しか思いつかなかったわ・・・

(ヨシ子)それって、中島聡さんね。

f:id:JunKawamata:20171213003331j:plain

(ズル子)そう、界王拳20倍で仕事してるわ。そして、自分の時間を作る。その時間は、自分を解き放つ時間よ。だからお陰でこうして今までなかった世界に触れられるのよ。

(ヨシ子)それで、あんたは、どこへ向かってるのよ?

(ズル子)わたしのやりたいことリスト見る?

1 自分が今までいろんな尊敬する上司、先輩から教えてもらったことを、若い人に残す。

2 自分にしかできないこと(と思っている)「一人ひとりに光を当てる人事制度」を世の中に広める、残す。

3 前に一回作った人事評価システムを、さらにパワーアップさせて、自分でプログラムして作って世に出す。

4 研修ライブハウスを作る。そこは若者の社交場となって、いつも活気がある場となる。

5 日本の美しい景色、風景をおいしいものを食べながら見て回る。

(ヨシ子)5はなんだかできそうな気がするわ。